お知らせ

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雑感

私事ではありますが、七月に大好きだった父が他界し
先日滞りなく四十九日の法要をすませることができました。

数年前から病とたたかっていた父ですが
僕がお店をはじめるにあたり、
体が充分ではない中でも
一緒に雪山の中で原木をトラックに乗せ
敷地に運んではチェンソーで玉切りにし
薪割りして、自ら単管パイプで組みあげた
薪棚に積み上げてくれました。

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山陰に帰省してきてからは
意見が衝突して喧嘩もたくさんしたけど
今思えば、どれだけ心配かけていたのだろうと
自分が恥ずかしくなります。

お店の周りを見渡せば、父が残してくれたものが溢れています。

もう少し意見を聞いておけばよかったな。

もう少し一緒にお酒を飲めばよかったな。

もう少し褒めてもらえるように頑張ればよかったな。

決して器用な人ではなかったのかもしれないけれど
とにかく一生懸命に僕らを育ててくれたのだと
今になってわかりました。

いろんなことやものがあって今日という日がある。

拓郎さんの歌の一節が頭の中を流れます。

「そして今 わたしは思っています
明日からもこうして生きて行くだろうと」

ただただ「ありがとう」そして「おつかれさまでした」

僕もあなたのように

とにかく一生懸命生きたいと思います。

父がお世話になった皆様へ

長い間、大変お世話になりましたことを心よりお礼申し上げます。
有難う御座いました。

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お盆明けにお休みをいただいて、
家族で「神さまのおわす国」へ行ってきました。

伺ってみたい所は沢山あったのですが、
いつもは子ども達の迎えなどがあり、
日帰りするのは難しい状況でした。
そういった事情から、今までは
なかなか向かうことができなかったため、
今回は家族で泊まりでゆっくりと出かけました。

ほぼ初めて巡る松江や出雲の街並み。
とても綺麗で美しく、文化が成熟していると
強く印象を受けました。
観光で外から入ってくる方が多いのだと思いますが、
もてなしてくださる心意気を様々なところで感じ、
大好きな街になってしまいました。

まだまだ伺えていないお店や史跡もたくさんあるので、
また必ず訪れたいと思います。

三日もお休みを頂いてしまい、
無事明日から社会復帰できるか不安です…….💦

様々なものを見聞き、体感し多くの刺激をいただきました。
自分が大切にしたいものも、再確認できました。

明日からまた、精一杯自分らしい仕事をしていこうと思います!

六月後半の地方発送

この度は当店のWEBSHOPをご利用いただき,誠にありがとうございます。
今回お届けするフィナンシェとエンガディナーですが、どちらもバターやナッツをふんだんに使った
贅沢な仕立てのお菓子です。大きく口に頬張るよりもペティナイフなどで一口大にカットして、数回
に分けて召し上がっていただいた方が、より滋味深さを感じていただけると思います。

皆様にお気に召していただけると良いのですが….。

先日、SNSで著名なシェフが紹介されていた

「二ツ星の料理人」という映画が気になり、京都で観てきました。
僕はレストランで働いたことはないのですが、厨房という特殊な緊張感に包まれた場所で働く身とし
ては理解できることがとても多く、厳しいシェフのもとで仕事をした時の辛かった記憶がフラッシュ
バックしたり、観ていられなくて何度も顔を覆ったり。見習いで働いていた時、中間管理の立場だっ
た時、シェフとなった時、オーナーシェフとなった時、それぞれの気持ちが痛いほど伝わってきて、
たまらなくなってしまいました。
あ〜、あの時自分はこんな風に感じていたなと思い出したり、今自分が一緒に働いているスタッフは
こんな風に感じているのか…と作品を通して初めて自分を客観視できたり。
でも、昨日より今日、今日より明日と、より良いものを目指して志や情熱を持ったものが毎日を必死
でにじり寄っていく姿は本当に素敵だなと思いました。
食事って人が笑顔になれたり、幸せを感じる時間を提供出来る仕事だと思うんです。
この映画を観て、そんな生業に就けたことを改めてよかった、自分は幸せ者だと思いました。

 

杏の収穫がほぼ終わりました。今年は初めて半分の枝を摘果してみたのですが、やはり手をかけた枝は
色艶の良い、美味しそうな大きな実を付けてくれました。摘果しなかった方は鈴なりですが、実も小さく未成熟のものも多かったように思います。幹や根にかかる負担、土の力などいろんなことに目を配って来年も実りを与えてもらえるよう、寄り添っていけたらと思いました。           店主

六月の地方発送

今回は、ほぼ初めての<生菓子だけの発送>を試みました。世代や性別を問わず人気の<レチエ>と、初夏にぴったりの瑞々しさが特徴の<ココ・フレーズ>をご用意しました。

レチエは、東京・三宿にあるラ・テール洋菓子店で勤務していた時に出会ったお菓子が元になっています。そこに自分なりの好みや、もっと美味しく出来ないだろうかという思いを込めて出来上が
ったお菓子です。クリームチーズや乳酸発酵させた生クリームのコクと酸味、ねっとりとした食感
と口溶けの良いムース、スポンジの卵の優しい香りとふわふわした食感。シンプルな構成ながら、いくつかの二律背反の要素がみごとに調和したお菓子だと自負しています。
ココ・フレーズは私自身も大好きなココナッツが主役のお菓子です。トロピカルな南国の香り、ミルキーでコクのあるココナッツは酸味のあるフルーツとも相性がよく私はイチゴやフランボワーズとよく組合せます。ゼラチンの量を少なめにしていますので、かなり柔らかい食感です。形は保ちづらく、解凍後に綺
麗に切り分けるのは少し難しいのですが、だからこそ出せる瑞々しさだと思っています。
ココフレーズは凍った状態で外周のフィルム、包んだOPPシートを外し、箱の台紙の上で解凍いた
だくと壊れません。どちらのお菓子も形を綺麗に切り分けるには、熱いお湯に浸し温めた包丁で冷
凍状態のまま切り分けると美しい層にカット出来ます。6月2日でTOUJOURSは5歳を迎えました。あの頃は5年後に今の様に営業する姿を想像することも出来ず、ただただ必死に毎日を過ごしてお
りました。それは、今もあまり変わっていないかもしれませんが(汗)この先の5年後もどうなっているかは分かりません。でも、わからないことを畏れるのではなく、ワ
クワクドキドキしながら新しい事に挑戦できる自分でいたいと思っております。
至らない事の多い小さな菓子店ですが、またさまざまなお菓子をお届けしたいと思っておりますのでこれからも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

今年は初めて蓮を株分けしてもらいました。あの優美な姿がお店でも見られるのかと思うと
たのしみでなりません。(上手く咲かせられると良いのですが….)         店主