お知らせ

ガトー・ア・ラ・ブロッシュ

出来上がりを左右する、
生地の温度、
樹種の剪定、
薪の太さ、
焼べるタイミング、
どれをとっても本当に微妙なもので
翻弄されっぱなし。

思ったように焼き上がらなかった時は
何でこんな手間なことやってるんだろう?とか
もうやめようかなぁ〜なんて気持ちが頭をもたげるんですが
焼成台の熾きや灰を片付ける頃には
次はこうやってみたら….
あそこでこう変えたら良くなるかもしれない….と
闘志のようなものが湧いてきます。

次はもっと上手に焼けるはず。

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アラウンドボード

うちのカンパーニュの様に大きなパンって
家庭の小さなまな板の上では少し切りづらいですよね。
ずっと何かいい方法はないかなぁ?と模索していたのですが
西粟倉の木工作家:フレル山田さんに相談したところ
快諾して下さり、大きなパンをカットするための
カッティングボードを作ってもらいました。

折角の大きなカッティングボード、
パンを切るだけじゃもったいない….。
ローストチキンや、かたまりで焼いた
大きなお肉を取り分けたり、
シャルキュトリーやチーズ、お惣菜を盛り合わせてみたりと
様々なシーンで利用出来るものが出来ないかと考えました。
僕が1kgの大きなパンを焼くのも、
時間をかけて変化を楽しみながら
切り分けて食べて欲しい、家族や友人とその時間を
共有して欲しいと思うからです。

大切な人と囲む食卓に
ぬくもりのある木で作ったカッティングボードを添えたい
というイメージを山田さんに伝えたところ
とっても素敵な作品を作って下さいました。

試作を重ねるなかで、反りにくいようにと
西粟倉産のヒノキの本体の両側に添えられた
チェリーまたはウォルナットで出来た持ち手部分の意匠や
パン屑を受ける溝も、肉汁や水分の多いお惣菜を盛った時に
汁気を受け止められるように。
また角の広くなった溝は
薬味などを盛りつける場所としても使えるようにと
様々なシチュエーションで活躍するよう
考え抜いて下さいました。

我が家でも大活躍しています!

サイズ:タテ480 × ヨコ300 × 厚さ22 (mm)
樹種:ヒノキベースでチェリーとウォルナットの二種類

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雑感

先日、お店に母校の専門学校に進学の決まった
地元の高校生が来てくれました。
なんでも今は内定後にケーキ屋さんに行って
どんなお店だったかをレポートしなければいけないらしく、
どんなケーキを買ったらいいか?と悩んでいました。
希望に満ち溢れて、キラキラと輝いてまぶしかったです。
20年前の自分も同じようだったのかな?と思い返してみましたが、
あんなにはしっかりしてなかったように思います💦

老婆心ながら「いい学校選んだね」「いっぱいお菓子食べなよ!」

「いっぱい先生に質問しなよ」と声をかけてしまいました。

きっとうるさいオヤジだと思われてしまっただろうな…。

でも1つ心残りなのは学校出てすぐに鳥取帰ってくるなよ〜と言いそびれたことです。

あの子たちが一人前になってお店を待つために帰郷する頃には自分はどうしてるんだろう?

想像もできないけど、バリバリ勝負出来るくらい頑張ってたいな!

もしくは違うことしてる(尻尾まであんこの入ったたい焼き屋とか)かも。


彼らの10年後も、自分の10年後もどうなっているかわからないけど

今と同じように夢中になれること、ワクワクすることに向き合っていたいなと思いました。

1月の地方発送

遠方で足をお店に運べないというお客様から、地方発送のご要望を沢山いただき、開店したの
が二年程前。私どもの力不足から、開けたり閉めたりを繰り返しており、お客様にとっては利
便性の良くないお店であるにもかかわらず、ご注文を頂けましたこと、本当に嬉しく思ってお
ります。
スタッフが充実し、お店が成長出来るまでは発送日を限定させていただく販売方法が続くか
もしれませんが、現店舗の延長線で既存の商品をお届けするということではなく、ウェブショ
ップで期間限定でお届けする形態だからこそ出来る、季節やイベントに沿った魅力あるお菓子
をご紹介していければと考えています。
と言いましても、お店に並ぶ商品は、そのとき僕が食べたいと思うお菓子ばかりなので、こ
ちらでご紹介する品も四季の移ろいを感じながら山陰で生活するなかで、僕が食べたい、ご紹
介したいと思った商品になるかと思います。
粉と、卵と、砂糖と乳製品、基本となるたった4つの素材で、さまざまな形や味わいを産み出
せる製菓の仕事が私は大好きです。この職に就いて二十年程経ちましたが興味は尽きることが
なく、いまだに新しい発見にワクワクドキドキしています。
良いもの作りとは、手間隙を惜しまずに、あたりまえのことをひとつひとつ積み重ねていくこ
とだと確信しております。
これからも、お客様に喜んでいただけるようなお菓子を作ってお届けしたいと思います。

 

自家製の味噌を作るようになって四年が経ちました。
一月末の仕込に備えて味噌桶を洗ったりと準備している今日この頃です。  店主