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<ケーク・エラブル>

 

しっとりと口溶けの良く仕立てた生地に
カナダ産オーガニックメープルシロップをふんだんに混ぜ込んで
焼き上げました。
いつも早くに無くなってしまう人気のパウンドケーキです。

うまく言葉にできないのですが
なんともホッとする美味しさです。

ガトー・ア・ラ・ブロッシュ

出来上がりを左右する、
生地の温度、
樹種の剪定、
薪の太さ、
焼べるタイミング、
どれをとっても本当に微妙なもので
翻弄されっぱなし。

思ったように焼き上がらなかった時は
何でこんな手間なことやってるんだろう?とか
もうやめようかなぁ〜なんて気持ちが頭をもたげるんですが
焼成台の熾きや灰を片付ける頃には
次はこうやってみたら….
あそこでこう変えたら良くなるかもしれない….と
闘志のようなものが湧いてきます。

次はもっと上手に焼けるはず。

ベラベッカIMG_4774

見た目は変わらないのだけど…..

今までは遠い異国の地で作られた材料で
ベラベッカを作っていましたが
ここ数年、相次ぐ生産地の不作や自然災害で、
材料自体の入荷がなかったり価格が高騰したりと、
作れるかどうか危ぶまれる状態が続いていました。

そんな時。ふと思ったのが、
この地だからこそ出来るベラベッカって
どんなのだろう?ということ。
高いフードマイレージをかけて取り寄せなくても
近くで手に入る素材があれば、気候や為替などに翻弄されずに
作れるんじゃないかと思い立ち、ルセットを再考しました。

ベラベッカは洋梨のパンという意味で、
アルザス地方に古くから伝わる代表的なクリスマスのお菓子です。
洋梨は外せないので以前からお世話になっていた
佐治の中谷さんの作るラフランスを
自家製のセミドライにして加えました。

もう一つ使ってみたかった素材が「柿」。
実家の裏山にある幼少期から幾度となくぼらせてもらった
おばさんの畑の柿の木。
母が熊や猿と競って穫ってきてくれた物を
渋を抜いてからオーブンでセミドライに。

住まっている地域で穫れ、自ら加工した素材を加えて作った
2015年のベラベッカ。
見た目は去年と変わりませんが、いろんな想いが詰まっています。
味わいもとても美味しく仕上がりました。
是非味わっていただきたいです!

クグロフショコラIMG_0780

<クグロフ・ショコラ>

カカオの風味を感じられて、
なおかつ重くならない
軽やかな口溶けの
チョコレートケーキを目指して作りました。

生地にはバターとチョコレート、
アーモンドを贅沢に使ってコクをだし、
きれいな泡のメレンゲを加えて
軽い食感に仕上げました。
表面にはローストした香ばしいアーモンド入りのグラサージュをかけ
相性の良いドライフルーツを飾っています。

今週末からショーケースの上に並びます。