お知らせ

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本みりん 七宝

写真はうちで愛用している
本みりん 七宝(酒粕取焼酎仕込)です。

酒造会社さんのWebshopの説明には

 

“原料のアルコールに酒粕取焼酎を使用した全国でも珍しい本みりんです。

酒粕取焼酎は、豊の秋の酒粕に”もみ殻”を混ぜ、常圧蒸留した風味豊かな本格焼酎です。

厳選した島根県産もち米と、日本酒造りに使われる酒造好適米で作った米こうじによる伝統的な手造りをしています。

静かにじっくり1年間以上熟成させ味を整え、自然の風味を損なわないよう加熱処理をせず生のまま詰めています。

アルコール分により生臭みを取るとともに、麹の作用によりでんぷんが糖化され煮くずれを防止します。
旨味成分が豊富で料理が冷めても美味しさが持続します。

飲料としてもお楽しみいただけます。”

 

とあります。

<みりん>は古くは飲用であり、
江戸期に清酒が一般的になる以前は
甘みのある高級酒として飲まれていたそうで
養命酒や屠蘇の原料でもあるのだとか。

とても香りよく、普段お酒を飲まない私も
夕食の準備の時に仕事が残ってないか確認してから
ときどき飲んでしまいます💦
上質なお米のリキュールですね。

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今夜の猪鍋にも入れました。
1Lの水に30cc程度です。
そんなに多用はしないのですが、
煮込みや鍋物に少量入れるだけで
味わいにグッと深みが出ます。

猪鍋IMG_7798

お菓子を作りながら考えたこと 03/06/17

先日から、少し悩んでいました。
友人と話す中で自分の仕事に対する思いを
一方的に語っていると

「いいものを届けたいって言うけど、あなたにとって良いものが
相手にとって良いものとは限らないよ」
と教えてくれました。

これには堪えました。

理想ばかり語っているけど

自分の仕事はひとりよがりになってはいないか?

自分は誰の方を向いて仕事をしているのか?

将来のことも不安だらけで

いろんなことに悩みます。

自分を肯定してみたり、否定してみたり。

想いを巡らせ、何度も問いかけますが

堂々巡りで逡巡します。

はっきりとした答えも出ず、悶々として日々を送っていましたが
昨日、庭の杏を見たときにふと思いました。

杏子IMG_6589

花が咲き、実をつけ始めた時に摘果した枝は
大きな実をつけ、手が届かないからと無精をして
何もしなかったところは小さな実になっていました。

こうやって手をかけた分だけ、
はっきり結果として現れるのだから
私も今までと同じように
仕事と生活を分けないで
矜持を持って仕事をし
自分に言い訳しないで
誰かの一助となれるよう
丁寧に日々を積み重ねる中で
きっと共感してくださる方や
それを楽しみに求めてくださる方と繋がれるんじゃないか、
何も変わらないからと諦めるのではなくて
自分が心地よいと思えるところを目指して
過去から学び、より良い未来を模索する。
それしかないんじゃないのかなと。

事業ですからしっかりと利益も
出さなければなりませんが
何よりも大切なのは
仕事や暮らし、日々の営みを通して次の世代に
ものづくりであったり
事の本質を繋いでいくことが
今を生きる私の務めだと改めて確認した
七年目の初日です。

6回目の6/2

私が枝を剪定してアルバイトさんが葉を一枚ずつ切り取り
笊にのせて陰干しし、袋詰めにしたローリエ(月桂樹の葉)です。

ローズマリー、タイム、フェンネル、
パセリ、レモンバーベナ、杏子、ブラックベリー、
フランボワーズ、ルバーブ、欅….
お店の周りには開店と同時に植えて
無事育ってくれたハーブや果樹がすこしだけあります。
(失敗して枯れたものもたくさんあります💦
ローリエもスーパーに買いに行けば
安くで売ってるものなので
特別なものではないのですが、
自分たちで育てて、収穫して、少しだけ手間をかけて用意する
いつもは誰かに代わってもらっている仕事を
自分でやってみると、そのものに対する愛着が
少しだけ増すような気がします。
お店の歩みと同じに成長してきたこの乾燥させたローリエにも
私たちが日々の暮らしや仕事で大切にしていることと
通じる部分があると思ったので、六周年の記念にと
ご来店いただだいたお客様にお渡ししました。
お客様から
「どうやって使えばいいの?」
「へー、煮込みとかに入れるといいのね」
「普段買わないんだけど、使ってみるね!」
などの様々な声をいただきました。
ちょっとした一手間で、
ほんの少しいつもより丁寧に作ってみることで
充実した時間を過ごせたり、新しい発見に出会うこともあります。
そういったものは不思議と連鎖して
たった1つの気付きから価値観が変わるような
大きな変化に繋がったりするから不思議です。

丁寧に日々を紡ぎ、心豊かな日々を送りたい。
また仕事を通してお客様の日常を彩る一助となりたい。
そんな思いを込めたローリエです。
まだ少し残っていますので先着順にはなりますが
明日もお渡しできたらと思っています。

画像に含まれている可能性があるもの:植物、自然、屋外
ガトーフレーズIMG_5040

デコレーションケーキに対する思い

当店ではホールサイズのケーキの御予約を
お渡し日の二日前までにいただいております。
当日でもお渡し出来る商品もいくつか取り揃えておりますが
いちばん需要のある、いわゆるショートケーキ様
(フルーツ、生クリーム、スポンジ)のデコレーションケーキは
二日前までの御予約をお願いしています。

今日は「なぜ二日前までなのか?」という理由を書いてみたいと思います。
一つ目は当店のショートケーキ様のデコレーションケーキは
前日から組み上げて、その状態で一日寝かせることで
イチゴの香りがクリームに移り、フルーツ、生クリーム、スポンジ、
それぞれの水分を適度に移動させることでスポンジに湿りを与え
一体感を生み出しています。
なのでご注文を頂いてから、段取りを整え、生地やクリームを準備し
より良い状態で組み上げていくには二日という時間がどうしても必要なのです。

それと、これは作り手側の都合なのですが
当店のお菓子は、現時点では私一人で作っています。
製菓の作業工程上、冷やしたり、熱したり
ゼラチンで固めたり、溶かしたり、泡立てたり、と素材の状態を変化させながら
最良の状態を見極めて加工していくため
一度仕込みを始めると、長時間手を止めることができなくなってしまいます。
技術者がたくさんいるお店ならば、誰かに代わってもらうことも可能でしょうが
一人で作っている当店ではそれができません。

販売は全幅の信頼を寄せる妻とアルバイトさんに任せていますので
私は厨房でより良い商品を作ることに集中しています。

今すぐにデコレーションケーキが欲しいと望まれると
その作業を止めなければならず、そうすると溶かしたり固めたりする
素材の物性はもちろんの事、作り手の精神状態を
その前の最高に集中力を高めた状態に戻すことが
とても難しいのです。

何を大げさにと思われるかもしれませんが、
アスリートがルーティンを大切にしてコンディションを整えたり
瞑想したり、コンセントレーションを高めて
最高のパフォーマンスをするための準備をするのと同じように
お客様の体を作り、心を育む食べ物を届ける生業に就くものとして
より良い品をお届けできるように日々の生活を節制して
仕事に望んでいます。

大抵一回の仕込みで100個以上の商品を作ります。
すると一回のパフォーマンスの低下で100人以上の方が
残念な思いをしてしまいます。
それは、味わいとして
お客様がお気付きにならない程度の差異かもしれませんが
自分で気付いている以上、ごまかすことはできません。
やはりできるだけ良い品をお届けすることが
私の務めだと思っています。

お客様の満足を感じる基準は百人いれば百通りあると思います。
味わいではなくて、接客に重きをおく方もおられるでしょうし
包装などのパッケージが華やかなものが好みの方もおられると思います。
自分の思う品質へのこだわりが
全ての方にご満足頂けるとは思いませんが
出来るだけのことをしたいと思っております。

本当はホールケーキが売れれば単価も高く、
商売としてはとても嬉しいです。
でもうちの立地は何かのついでに来ていただけるような
利便性の良い場所ではなくて、わざわざここを目指して遠
くから足を運んでくださるお客様がほとんどです。
ご自身での楽しみに召し上がられる方も多いため、
以前勤務していたような市街地にあるお店と比べて
ホールケーキの需要は不安定です。
そんな中で常時ショーケースにホールケーキを用意しておくと、
必ず売れ残りが出てしまいます。
今までの経験では、多くのお店で売れ残ったホールケーキを
カットして翌日販売していました。
ショーケースという名前からわかる通り、
商品を綺麗に魅せるための箱です。
中で冷風が回っているため、商品の水分を奪ってしまい
そこに長時間置いておくと、味わいが落ちます。
その味わいが落ちているとわかっている商品を、販売することは
やはり心苦しいのです。

お店に出せないとなると廃棄しなくてはならなくなります。
できれば自分が一生懸命作った品物を捨てたくない。
素材の生産者さんの努力やご苦労を思うと捨てられない。
でも味わいの落ちた商品をお客様に届けるわけにはいかない。
もうなんともいえない葛藤です。
こんなことで悩むなら、菓子屋を辞めたいと思うこともあります。

しかし、前もってご注文を頂いていれば、
ショーケースの風に当てることもなく、
余裕を持って準備して自分たちなりの最高のパフォーマンスで
品物をお届けすることができる。

当日や直前のご注文をお断りすることで、実際売り上げは落ちました。
でも、お客様の大切な記念日に<自分たちにできることはやりきった>
という満足は得ることが出来るようになりました。

それと、何年か前にコラムで書きましたが
技術的なこと以外に、もうひとつ大事にしたい思いがあります。

最近のお菓子屋さんはショーケースにホールケーキが沢山並び、
お客様のニーズにいつでも応えてくます。
いつ行っても買えます。
大切な人の記念日を忘れていても、なんとかなっちゃう(笑)
急な用事にも対応出来て、とても便利です。
実際、ウチのお店でも当日販売分のホールケーキを求めて
ご来店下さるお客様もたくさんおられます。
でも少し淋しい気もするのです。

記念日をお祝いするためでも
旅行の際のお土産でも、
誕生日プレゼントでも
あの人はこれが好きかな?それともあっちかな?
他のお店の方が喜ぶかな?と考える。
大切な人が好きなものを思い出し
どれだったら喜んでくれるだろう?
とその人のことだけ思う。
日が迫るごとにドキドキする。

すぐにお店に行けば買えてしまうその便利さと引き換えに
そういった大切な人を思うといったかけがえのない時間を
失ってしまっているのではないでしょうか。

受取手の感じる「誰かが自分のことを想ってくれていた」という価値は
職人がいくら努力しても加えることはできません。
少し事前に準備するだけで、お金では買えない、
その人にしかできない価値が贈り物に加えられるなら、
やらない手はないと思うのです。

伝わらないかもしれませんが、
ロウソクの数や年齢を見て
漢字を入れるのか、ひらがなで書くのか迷ったり
男性か女性か?どんな場所で?と想像をふくらませて
デコレーションしたり、メッセージを書いたりしています。
きっと誰かに喜んでもらいたいと思って贈るお菓子のはずですから
私たちも参加させていただくからには
微力ながら、思いを込めて作ったお菓子をお届けしたいと思っております。

長々と書き連ねてしまいましたが

・前日から寝かせることでより美味しくしている。

・一人で製造している事と、製菓の作業工程上、急に手を止めることができない。

・高めた集中を途切らせたくない。

・より美味しい状態で召し上がったいただきたい。(味わいの落ちたお菓子を届けたくない)

・大切な人を想う気持ち、時間を楽しんで欲しい。

そんな気持ちから、前もっての御予約をお願い致しております。
ご理解、ご協力をいただけましたら幸いです。

また、合格祝いや何かの催しで当日必要になる時もあるかと思います。
種類は限られますが、当日お渡し出来る商品もいくつかございますので
急な御入用の際にはご相談下さいませ。
私たちにできる精一杯の品をお届けしたいと思っております。