ガトー・ア・ラ・ブロッシュ

出来上がりを左右する、
生地の温度、
樹種の剪定、
薪の太さ、
焼べるタイミング、
どれをとっても本当に微妙なもので
翻弄されっぱなし。

思ったように焼き上がらなかった時は
何でこんな手間なことやってるんだろう?とか
もうやめようかなぁ〜なんて気持ちが頭をもたげるんですが
焼成台の熾きや灰を片付ける頃には
次はこうやってみたら….
あそこでこう変えたら良くなるかもしれない….と
闘志のようなものが湧いてきます。

次はもっと上手に焼けるはず。

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雑感

先日、お店に母校の専門学校に進学の決まった
地元の高校生が来てくれました。
なんでも今は内定後にケーキ屋さんに行って
どんなお店だったかをレポートしなければいけないらしく、
どんなケーキを買ったらいいか?と悩んでいました。
希望に満ち溢れて、キラキラと輝いてまぶしかったです。
20年前の自分も同じようだったのかな?と思い返してみましたが、
あんなにはしっかりしてなかったように思います💦

老婆心ながら「いい学校選んだね」「いっぱいお菓子食べなよ!」

「いっぱい先生に質問しなよ」と声をかけてしまいました。

きっとうるさいオヤジだと思われてしまっただろうな…。

でも1つ心残りなのは学校出てすぐに鳥取帰ってくるなよ〜と言いそびれたことです。

あの子たちが一人前になってお店を待つために帰郷する頃には自分はどうしてるんだろう?

想像もできないけど、バリバリ勝負出来るくらい頑張ってたいな!

もしくは違うことしてる(尻尾まであんこの入ったたい焼き屋とか)かも。


彼らの10年後も、自分の10年後もどうなっているかわからないけど

今と同じように夢中になれること、ワクワクすることに向き合っていたいなと思いました。

2015年末におもうこと。

2015年はさまざまな分野の先達から
多くの気付きを戴きました。
やはり作り手として高みを目指すには
人にも物にも自分を取り巻く全てのものに
謙虚な気持ちで向きあい、
感謝の気持ちを忘れないことが肝要なのだと
再確認しました。

あと少しで2016年。
来年はますます
「やりたいことしかしない」
年にしようと思っています。

言わずもがな
目指す所へ躙り寄る道のりは
楽しいことばかりじゃなくて
苦労も辛いこともたくさんあるけど
そこへたどり着きたいと願い、
自分の精一杯で臨み、突き抜けてしまえば
そんなことはどうでもよくなってしまう。

それぐらいの力強さと勢いで日々を送りたい。

過去に自分がやってきたこととか、
考えてたことにとらわれないで
今をどう生きるか?を考える。
生きることと死ぬことは同じ意味。
終わりを意識することから、全てが始まる気がする。

2016年も焦らないで、緩まないで生きようと思います。
今年一年、たくさんのお客様にご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
新年は4日より営業させていただきます。
昨年同様、ご贔屓のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
皆様、良いお年をお迎えください。