西小家庭科18.03.06IMG_8792

<能動的に食べる>

先日、娘の通う小学校で5、6年生の生徒さんに
お話しさせていただく機会を得ました。

自分のものづくりの体験を通して
私たちが口にしているものにはどんなものが入っているのか?
を話してきました。

私が作るプリンの原材料と、
スーパーなどで売られる大手メーカーの市販品との違い、
自家製のベーコンと
これまたスーパーなどで売られる大手メーカーの
ベーコンやハムに使われる原材料の違いを
どちらがどうということは伏せて原材料一覧を見てもらい
AかB、どちらが食べたいかを選択してもらいました。
また、どんなものが入っていてどんな役割を担っているのか?
生徒さんが疑問に思ったものを私が質問に答える形で説明しました。

身近な食べ物の原材料一覧 原材料一覧

一覧にしてみると、結構な違いですね。私も驚きました(笑)

自分自身のお菓子の作り方、一般的な作り方との違い、
なぜ手間隙をかけるのか?ということも交えて話しました。

「それぞれメリットやデメリットがあって、
どちらが良いかは個々の価値観で違ってくるから一概には言えませんが
体は食べたもので作られるのだから、
よくわからないものを知らないで食べるのは嫌じゃない?
ちょっと怖いことですよね、
メーカーさんは使っている原材料、添加物も表示してくれてますから
一度手にとって見てみてください。
自分たちが食べているものは、
何処の誰がどんな風に作ったものなのか?
よく考えてみてください」

話のあとにプリンを試食してもらい、

「おじさんはお菓子づくりが好きで好きでしょうがない、
この仕事を通して誰かの役に立ちたい、
誰かの喜びにつながる仕事をしたい。
みんなも大好きなことを見つけて、
一生懸命学んで、それが仕事にできると良いですね。
おじさんもまだまだ勉強し続けます」
というようなことを伝えてタイムアップ。

 

半ば強引な幕引きでしたが、
先生の協力のもと、何とか話し終えることができました。

実は昨年末に地域の中学校に招かれてお話ししたのですが
見事にテンパってしまって、
何を話してるのか自分でもよくわからなくなってしまいました。
生徒がどんどん引いていくのがわかって
貴重な学びの時間を割いてもらったのに何にも伝えられなくて
申し訳ないことをした…と反省しきりでした💦

短い時間で何か一つでも印象に残るようなことを話せないかと
事前に植松努さんのTEDを
YOUTUBEで見なおしたりして臨みましたが
付け焼き刃は..なんとやらですね。
今回もなかなか思っていたようには話せませんでした💦

しかし、子どもたちの眼差しはとっても真剣で、
想像していなかった角度から意見を述べてくれたりして
私自身とても学ぶことの多い、貴重な時間をすごせました。

後日、子どもたちが書いて渡してくれた50枚近い感想文、
名前と顔をよく知る妻に、ひとりひとり確認しながら
顔を思い浮かべて読ませてもらいました。
宝物が一つ増えました。
大切に仕舞っておきます。

西小家庭科18.03.06IMG_8795 西小家庭科18.03.06IMG_8799 西小家庭科18.03.06IMG_8800

今は受動的に食べることしかできないだろうけど
あと何年か経って独り立ちする時に、
自分で見定めた選択肢から選べるようになって欲しい。
<能動的に食べる>という方法があることに気付いて欲しいな、
そういえば変なケーキ屋のおっさんが、昔そんな話ししてたなぁ…
って思い出してもらえたら嬉しいです。

この子たちの世代に対して
大人がしっかりと責任を持たないといけないな、
少しでも良い未来を繋いでいかなければ!
という思いを新たにしました。