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観光立国の正体 

観光立国の正体、昨日読み終わりました。
FBで書評を拝見していて、
気になってずいぶん前に購入していたのですが
繁忙期で読む余裕がなくなり、今になってしまいました。

これまで多分に感覚的に、こうじゃないかなぁと思っていたことが
データに裏打ちされて説明されており、点が繋がって線になったというか
「あぁ、そういうことだったのか!」と沢山の気付きを得ました。

事前に書評を拝見していて
プロダクトアウトとマーケットインという言葉の
(マーケットイン:市場や購買者という買い手の立場に立って、
買い手が必要とするものを提供していこうとすること)という言葉が、
ちょっと引っかかっていたんです。
ここにしかないものを作っていて
お客様の幸福度に貢献するという自負は
おごりではなくて矜持として持っていて
それをどうお客様に伝えるかが大切なのであって
お客様におもねるようなことをすると
何処に行っても同じものしかない平均化が起こるんじゃないか?
と思っていたのですが、読み終えて
そうではないということが、よく分かりました。

観光で収入を得なければ成り立たない土地なのであれば
自分たちのことと危機感を持って住民全員で責任を持って取り組むか
時代に淘汰されてそれなりの税収の中で、
伝えられてきた土地も手放し、街を小さくして細々と生きるか、
どちらにしても覚悟と生きる力が試されているのだと思いました。

まず自分は、観光にこられたお客様に
「こんにちは」「どちらからお越しですか?」と
<笑顔で挨拶する>ことから心がけたいと思います。
お金も何もかけなくてもできる、心持ち一つで
訪れたお客様に気持ち良くなっていただくことができるのですから。

山陰に住まう、この土地をどうにかしたいと思っている人に
ぜひ読んでもらいたい一冊でした。